子供の矯正治療
当院では、歯科先進国・ドイツの矯正治療システムにならい、歯や顎、お顔の成長発育を十分に考慮した、お子さまの大切な将来を見据えた矯正治療を常に心がけています。
美しい健康的な歯並びやかみ合わせは、10年先、20年先のお子さんにとって、一生の財産になると考えています。
子供のうちに矯正治療を行うメリット
矯正治療は、美しい歯並びを実現させるだけではありません。虫歯・歯周病のリスクの軽減すること、お口・顎の機能を良好に保つこと、食べ物をしっかり噛みおいしく食事できることなど、健康面でのメリットも大きいです。
さらに、まだ子供のうちに矯正治療をはじめることで、次のようなメリットがあります。
- 歯を抜かないで矯正治療ができる可能性が広がります。
- お顔やあごの成長をコントロールすることができます。
- あごの成長を利用して、効果的な歯並びや噛み合わせの治療ができます。
- 矯正装置に慣れやすく、治療に対して協力が得られやすいです。
- 食べたり、飲み込んだり、しゃべったりするお口の機能の改善がしやすくなります。
- 永久歯での矯正治療の期間が短くなったり、必要がなくなることがあります。
「早期治療」と「通常治療」
早期治療
小学校に入る前ぐらいから10歳ぐらいまでの期間に行う治療です。
歯並びや噛み合わせを悪化させる原因を取り除き、その後の成長発育ができるだけ正常になるように治療します。
早期治療がうまくいくと、その後の通常治療が比較的シンプルになり、永久歯を抜かずに矯正できる可能性が高まります。
当院で早期治療を受けられた後に通常治療が必要となる場合は、通常治療の治療費から割引をさせていただいています。
通常治療
およそ10歳以降で行う永久歯の歯並びや噛み合わせを仕上げる治療です。
治療期間は、およそ2年から3年(奥の歯が生えてきている場合等)になります。
しっかり安定した歯並びや噛み合わせを完成させるために、大人の治療と同じように、歯の表面につけるブラケットとよばれる小さい装置とワイヤーを使用して治療を行います。
当院では、審美性の高い、目立たちにくく歯の色に近いセラミック製のブラケットをおもに使用しています。
初診時に永久歯が生えそろっている場合は、通常治療から開始します。
当院の取り組み
歯科医療先進国ドイツ
ドイツでは、子どもの矯正治療は公的保険で行われ、安心して矯正治療が受けられる矯正歯科医療のシステムがあります。
ドイツをはじめとするヨーロッパの歯科医療先進国では、子どものための矯正治療には長い歴史があり、あごや顔の成長発育を十分考慮する治療を基本としています。適切な時期に成長発育を正常なものに近づけ、できるだけ歯を抜かない、大人になっても安定した噛み合わせを維持することを特徴としています。
また、お子さんのあごや顔、歯の成長発育は、皆さまそれぞれが異なります。
当院では、こうしたドイツのシステムにならって、お子さまの成長に合わせた治療計画をご提案しています。
また、デュッセルドルフ大学矯正歯科で、世界基準の科学的な根拠に基づいた歯を移動させる理論やさまざまな治療技術を学びました。
動かす歯や動かす必要のない固定する歯、どの位の力が必要か、効率的にどのように移動させるか、歯の周りの組織がどのように変化するか、噛み合わせや骨格にあった歯の移動方法など基礎的な理論です。
歯を動かすときは、歯や歯周組織に過度な負担がかからないように、お一人おひとりに合った最適な様々な技術を使用して治療を行っています。
矯正装置に関する豊富な知見
多くの矯正装置から、お子さんの顎のタイプ・成長に合ったものをお選びします。
矯正装置にはさまざまな種類があり、歯に直接はたらきかけて歯を移動させる「器械的矯正装置」と、顎周囲の筋肉にはたらきかけて歯を移動させる「機能的矯正装置」の、大きく2つに分けられます。
器械的矯正装置は多くの歯科医院で取り入れられており、歯にワイヤーを装着することでワイヤーの弾性を利用する「ブラケット」、顎を広げて歯が並ぶスペースを作る「床矯正」がこれにあたります。
当院ではこれらに加え、機能的矯正装置についても豊富な知見をもとに積極的に取り入れています。機能的矯正装置は、上下の顎の周囲筋にはたらきかけることで床矯正では難しい下の歯列の矯正にも向いており、お子様の顎の自然な成長をサポートします。
また、取り外しができるので、お手入れがしやすいこともメリットです。
多くの矯正装置の中から、お子様にぴったりのものを選ぶことで、それぞれの装置のメリットを最大限に活かした治療が可能です。